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コックリコックリ。 車の助手席に乗っている彼女の頭は振動に合わせるように揺れていて、今にも頭がポロンと落ちてしまいそうな感じだ。 しかし、落ちる寸前で必ず顔を上げる。それをしばらく笑いながら横目で見ていたディーノだが、 とうとう見兼ねて助手席で眠そうにしている彼女に声をかけた。 「まだしばらくかかるから寝てて良いぞ」 「・・・嫌です!勿体ない!」 その言葉に続けるように「ディーノさんとせっかく久々に出掛けられるのに寝てなんかいられません!」と彼女は豪語したが、 今は夜中の1時である。眠くなるのも無理はない。 0時頃、ディーノはようやく仕事が一段落し、愛しい恋人に会いに行った。時間が時間ではあったが、もし寝てたら寝顔だけでも 見れれば良いと思い、前から貰っていた合鍵を使って彼女の家を訪ねた。幸いにも彼女は起きており、 ディーノが「ちょっと遅いけど軽くドライブでも行くか?」と言うと、彼女は犬のようにディーノに元へ駆け寄り抱きつき喜んだ。 「そう言ってくれんのは嬉しーけどよ」 「なら、良いじゃないですか」 「運転中に隣で愛しい恋人が安心して寝てくれんのも嬉しいもんなんだぜ」 「・・・!じゃあ寝ます」 「(単純だな)」 「何か言いました?」 「いや、着いたら起こしてやっから」 「はーい」 そういうとすぐに彼女は眠りについた。おそらく本当に眠かったのだろう。 椅子に頭を寄り掛からせ、スースーと寝息を立てながら寝てしまった。あまりにも無防備で、最初はつい笑顔になっていた ディーノだが、ふと見ある事に気づいてしまった。 「(寝顔が可愛すぎて運転に集中出来ねぇ・・・!)」 |
予想外の幸運
(結局車を止めてついキスをしてしまったのはここだけの話)
| 2012/2/4〜2012/4/28 |