仁王くんと仲良く毛布をかぶって2人でベッドに寝ているとは言え、この時期はとっても寒い。 仁王くんの腕枕に頭を乗せ向かい合うようにしていても、やっぱり少しだけ隙間がある。 私はもっとくっつきたいなーなんて思ってるけど、恥ずかしくてイマイチ言い出せない。 仁王くんは絶対そんな私の心情を分かっているんだろうな。口元に笑みを浮かべながら 腕枕をしている手で私の髪を優しく梳いている。とっても幸せでとっても和やかなんだけど、寒いもんは寒い。


「・・・仁王くん」
「何じゃ」
「寒いね」
「そうじゃのう」
「仁王くん」
「何じゃ」
「寒いね」
「さっきも言ったぜよ」


仁王くんはこういうとこ意地悪だ。私にちゃんと意見を言わせるまで、絶対自分からは言ってこない。 ある意味優しさなのかもしれないけど、ほとんど意地悪な場合が多いと思う。だから仁王くんに「意地悪」 って言うけど、その度に仁王くんは笑って「好きな子いじめるんは男の性じゃ」とかワケ分かんないことを言う。 だから結局は私が頑張って勇気を出すしかないのだ。


「仁王くん」
「何じゃ」


仁王くんはさっきから表情を変えずに私の髪を梳いたり頭を撫でてくれるだけ。仕方ないから仁王くんを じっと見つめていると、仁王くんの腕の動きがピタっと止まった。どうやら私の念が通じたのかも?私は仁王くんの服を きゅっと掴みながら、おそらく顔は真っ赤かもしれないけど言ってみた。


「もうちょっとくっついても良いですか?」





連鎖する返り討ち
(やばい・・・可愛すぎじゃ)




2012/2/4〜2012/4/28