「仁王くん!」
「待たせたのぅ」


 そう言って仁王くんは頭をなでなでしてくれた。もうっ!私はコレに弱い。思わず仁王くんに抱きつきたくなったけどココはまだ学校だから我慢、我慢。そしてそのまま2人並んで校門を出て帰る。うーん。久々に間近で見る仁王くんもやっぱカッコイイなぁ。


「ねぇ、仁王くん」
「ん?」
「手、繋いでも良い?」


 私は内心ドキドキしながら言った。というのも私から手を繋ぐなんてこと今までなかったからだ。恥ずかしながらも実は仁王くんが初カレ。だからどうして良いかなんてわからないし、恥ずかしいじゃない!でも仁王くんは「ほい」と言って手を差し伸べてくれた。うわっ、久々に仁王くんの手だ。あったかーい。


の手、冷たいのぅ」


 そう言ってさっきよりもギュッて握ってくれた。私は末端冷え性だから手先が冷たいの。でも今は仁王くんのおかげで温かい。そのまま手を繋いで、いつも一緒に帰る時に寄る公園に行った。この公園も久々だなぁ。そしていつものように2人並んで、手を繋いだままベンチに座る。今日はとっても寒いせいか珍しく公園内にあんま人はいなかった。


「ねぇ、仁王くん」
「ん?」
「抱きついても良い?」
「・・・こっち来んしゃい」


 仁王くんは驚いたのか少し間を空けて言葉を発した。私はその言葉通りギュッと抱き付いた。んー幸せだよぅ。そしたらまた仁王くんが頭を撫でてくれた。だからそれ、弱いんだってば!


「ねぇ、仁王くん」
「ん?」
「・・・・・・」
?」
「・・・ちゅー、して」


 私は仁王くんに抱きつきながら言ったので仁王くんの顔は見えない。というか見たくない。というか怖くて見れない。だって今更だけど、もう言っちゃったけど、引かれたらどうしよう!「ちゅー、して」なんて自分何言ってんの!?仁王くんやっぱり黙って何も言わないし!うわーん、やっぱ言わなきゃよかった。そんな事で頭が混乱してたら仁王くんのキレイな指がスッと伸びてきて私の顎をクイッとあげた。瞬間、仁王くんの顔が!というかキスされてる事に気づいた。なので大人しく目を閉じました。何度も何度も角度を変えて可愛いキスをしてくれます。でも・・・ちょっと多い、というか長くない!?私は仁王くんの制服をキュッと引っ張って合図をした。


「今日のは甘えん坊さんじゃな」
「ん・・・。だって、寂しかったし」
「すまんかったのぅ」
「あっ、違うの。責めてるとかじゃなくて」
「わかっとるって」


 そう言って仁王くんはまたギュッて抱きしめてくれて頭をポンポンとしてくれた。それも弱いんだってば!
「あまりにが可愛くてのぅ、俺もいっぱいちゅーしたくなったんじゃ」
「仁王くん・・・」
「俺もに会えなくて寂しかったんよ」


 仁王くんの顔を見るとすっごく優しい顔をしていて。何だかもう本当に溶けちゃいそうな程、幸せを感じてしまった。そしてもう一回、仁王くんはちゅーをしてくれて笑いながら、なでなでしてくれた。私はたまらなくなってまた抱き付いた。


「仁王くん、大好き!」
「俺は愛しとるけぇ」





甘えん坊ガール

(甘えられるのも悪くないぜよ)