「仁王くん、もう夏終わったよ!」
「そうじゃのう」


 嬉しそうにが話しかけてきた。あまりにの目が輝いていたので、こっちも何故か嬉しくなっての頭を撫でてやった。そうするとはもっと嬉しそうな顔をして俺に抱きついてくる。あー・・・ 本当には可愛いのう。どうしてこんなにも愛らしいんじゃろうか。夏が終わって、の薄着を見れなくなるんは寂しいが、これからしばらくは他の男にの露出して いる肌の部分を見せなくて済むと思うと少し安心するけえ。まぁは何を着ても年中可愛いから、特に問題はないんじゃけど。


「これからはもう寒くなるね!」
、夏嫌いじゃったっけ?」


 あまりにウキウキしているに若干の疑問を持った。そんなに秋と冬を待ち遠しいかのようにして 喜ぶほど、暑いの嫌いじゃったっけ?むしろ夏休みは外に出て遊びたがっていたような気もするが・・・。 (まぁ俺が暑いの苦手じゃから、結局部屋とか遊んどったけど)は元気いっぱいで、夏が似合うような子じゃ。だから俺にとって、今のの言葉は不思議で仕方ない。


「ううん、夏は夏で好きだよ」
「じゃあ何でそんなに喜んでるんじゃ?」
「秋とか冬とか春も好き!」
「全部じゃのう」
「仁王くんと一緒にいられるなら、どの季節も好きだよ」


 また可愛いことを言ってくれるのう。俺はたまらなくなって、今度はぎゅうっと抱きしめた。
「わーい」と言って喜んでくれる。それが俺も嬉しくて、の頭を柔らかく撫でた。はしばらくすると 、俺のほうに顔を向けてニコニコ笑ってる。その上目遣いもたまらんのう。の頬を撫でてキスをしようかと思ったんじゃけど、あまりにが可愛すぎて、もう少し眺めていることにした。(かなりの重症ぜよ)


「それにね、涼しくなったら仁王くんといっぱいデート出来るもん」
、ひょっとして・・・」
「これからはデートするのに楽しい季節だしね」


 俺はを我慢させとったのかもしれん。確かに前半は頻繁に外に遊びに行きたがっていたが、俺が暑いの嫌いだとわかってからは、普通に外で遊びたいとは言ってこなくなった。俺は特に何も気にしないで いたが・・・。(むしろ部屋のほうが、いっぱいとくっつけるしとか思ってた。)も女の子じゃ。 行きたい場所とか遊びたい場所とかあったじゃろうに。


・・・悪かったのう」
「え!?何、急に?」
「俺のせいで、夏あんまり外でデート出来んかったじゃろう」
「え・・・?別にそんなこと気にしてないのに」
「でも、」
「部屋でなら仁王くんといっぱいくっつけて嬉しかったし」


 エヘヘと笑いながら、少し照れたようにしてるは俺には勿体無いくらいの彼女じゃ。


「それにね、これからの季節は寒くなってくるから仁王くんにもっとくっつけるもん」
「え?」
「私のこと、ちゃんと温めてね」


 そう言って抱きついて来たをすぐにペロリとはがし、思いっきりキスをした。は何をしても 喜んでくれる。だから、夏にの要望をあまり聞いてやれなかった分、これからはの望むことを 何でもしてやろうと思った。





大好きな君となら
(どんな季節だって輝くはず)




(過去拍手夢!2009/10/10〜2010/08)