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夏は嫌いだ。というか梅雨の時期から嫌いかもしれない。暑いとイライラするし、歩いてるだけで汗が流れてくるし。毎年夏になると憂鬱に なり遊びに行くのも億劫になる。だから夏休みだろうが何だろうが極力遊ばないようにする。もちろんそれが彼氏とでもだ。私の彼氏は 見た目は穏やかな雰囲気で、とてもスポーツなんてやるように見えない。でもバリバリのスポーツマンというかテニスマンなのだ。しかも全国を 制するテニス部の部長だったりする。あんなに太陽の陽を浴びながらテニスをしていて暑くないのだろうか。いや、暑いか。あんなに汗を 流しながらテニスをする人たちは私から見れば色々な意味ですごいと思う。もう引退しても良いのに本当に頑張るなぁ。そんな夏が始まる ギリギリ前の今日、まだ何とか暑さには耐えられる時期なのでテニス部の練習が終わるのを待っていた。それでも汗がじんわりと流れてく るのを感じた。 「は本当に夏が嫌いだね」 「だって暑いじゃん」 「たまには汗を流したほうが良いと思うよ」 「夏は、嫌でも毎日汗かいちゃうじゃん」 「また今年も家に引きこもる気かい?」 精市に悪いと思うけど仕方ない。だって汗をかいたらメイクが崩れちゃうかもしれないじゃない。ひょっとしたら、汗くさくなっちゃうかも しれないじゃない。ひょっとしたら、手を繋いだときに「何、この手汗!?」とか思われちゃうかもしれないじゃない。一応そういう乙女的 な可愛い(自分で言うのもアレだけど)理由もあったりするんだから!これは私のためでもあり、精市のためでもある。精市に嫌われたくない 、精市の前では少しでも可愛くいたいという一心なのだ。 「うん、まぁ」 「そっか、今年の夏休みは去年ほど部活もないからたくさん遊べると思ったんだけど」 「う・・・ごめん」 「でも、手ぐらい繋がせてくれたって良いんじゃない?」 「・・・やだ」 「悪いけど今年はの思うようにさせないよ」 「え?」 精市は私の手を強引に握ってきた。ちょっとキュンとなったけど、そんなことにときめいてる場合ではない!何たって手を繋いでるだけで 暑いし、更に無駄なドキドキが重なり手が余計熱を持つのを感じた。あああああ、離してほしい!ブンブン手を揺らし振りほどこうとする が、なかなか離してはくれない。というか今の行動によって余計体温が熱くなった気がする。 「ちょ、暑苦しい」 「それはひどいんじゃないの」 「だって・・・」 「が夏を嫌いなのは俺のせいじゃないかと思ったんだ」 「え?」 「俺が夏は部活で忙しくて、去年もあまり遊びに連れて行ってやれなかっただろ?」 「え、ちが」 「だからは夏の楽しさを知らないんじゃないかって思って」 「いや、だから・・・」 「今年はそんな思いさせないから安心して良いよ」 「(どんだけ前向きなんだ・・・!)」 「今年からはも夏が好きになるようにさせてあげるから」 夏よ、
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