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「銀ちゃん、暑ーい」 「クーラー壊れてんだから我慢しろって」 「このままじゃ溶ける」 万事屋は相変わらず貧乏だ。クーラーの電気代が払えないというレベルではなく、クーラー自体が壊れてしまって使えないという最悪な状況。 新しいクーラーを買う余分なお金もあるわけがない。今日もそんな感じでだらーっと過ごしていた。しかし動かなくても暑いものは暑い。この ままではさっきも言った通り溶けてしまう。水を思いっきり浴びたい・・・! 「そうだ、銀ちゃん!」 「あー?暑いのに大きな声なんて出すんじゃねーよ」 「プールの監視員のバイトしようよ!」 「プール?」 「だってあそこなら涼しいじゃん」 「まぁここでこうしてるよりはマシかもな」 そんなこんなで私たちは大江戸プールで早速アルバイトをすることになった。面接も2人とも軽く通った。こんなに適当で良いの?という 感じだったけど、プールの様子を見て納得した。・・・人があまりいないのだ。まだ午前中だからかもしれないがそれにしても人が少ない。 それでもプールで泳いでいる人は気持ちよさそうだし、楽しそうだ。良いなぁ私も泳ぎたい!休憩中には絶対泳いで見せる。そんな夢を目標 に水着に着替え、銀ちゃんと並んで監視することになった。 「って、!お前、何でそんな水着なの!?」 「あ、これ?可愛いでしょ?」 「可愛いとかそういう問題じゃなくてェェェ!何でそんなフリフリのビキニなの!?」 「だってさっき面接してくれた人がこれでも良いって」 「あんのスケベジジイ・・・。つーか銀さん、そんな可愛い水着見たことないんですけど」 「この前、買い換えたんだー。可愛いでしょ?」 「・・・・・」 銀ちゃんはそのままずーっと私を見ていた(ちょっと気持ち悪いぐらい)。日差しというかその視線が暑苦しかった。そして黙っていたかと 思うと、どっかからパーカーを取り出し私にかけた。 「ちょ、暑い」 「ダメ」 「は?」 「そんな水着、銀さんは許しませーん!」 「何でよ!?可愛いから良いじゃん」 「可愛すぎるからダメですー」 「え、何それ!?」 「飢えてる男どもが寄ってくるだろーが」 「人あんまいないじゃん。しかも寄ってなんか来ないし」 「いーや、男ってのはそういう生き物だ。つーか俺が嫌だ」 銀ちゃんはたまに変なとこでムキになってくる。こうなると銀ちゃんは一歩も譲らない。でも水着の問題だし今更どうすることも出来ない。 銀ちゃんは怒ってんだか喜んでるんだかわからない顔で見てくるし。パーカーを返せば私にかけてくる、それの繰り返し。もうこのままじゃ 埒があかないと思った私はついに折れてパーカーを羽織り、チャックを閉めた。 「もうっ!じゃあこれで良いでしょ!?」 「うぉ!?、そっちのほうがやばいって!」 「何がよ?」 「(パーカーがでかくて余計エロい)」 「え?何?」 「・・・、もうサボって海とか行かねー?」 「は?まだ何もしてないじゃん」 「よし、決めた。バックレよう」 「ちょ・・・!銀ちゃん!?」 そう言うと銀ちゃんは私の手を取ってダッシュした。結局近くの海に行くなら最初からそうすれば良かったのに。でも銀ちゃんがちょっと 妬いてくれてると思うと嬉しくなった。・・・過保護なとこは面倒くさいけど。その話を帰って新八くんにしたら「全く、惚気はやめて 下さいよね」と言われてしまった。そんなつもり全然ないのに! 照りつける夏
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