今日も無事仕事終了!明日の朝ご飯の準備はしたしー・・・うん、完璧!今日も1日充実した良い日でした。でもまだ最後に一つやる事が残ってる。最近ではもう毎日のようにやってること。習慣になってると言っても良いだろう。今日も大好きなあの人の元へ!


「土方さーん」
「ん?か」
「今日も来ちゃいましたー」



土方さんは普段すごく忙しい。副長さんを務めてるし私が入る隙なんてないくらい。だから仕事が終わってから寝るまでのこの時間しか土方さんとゆっくり出来ない。だから私は最近毎晩土方さんの部屋に行ってはくっつきに行く、というかぎゅうしてもらう、というか早い話が抱きつきに行く。私が抱きつくと土方さんもぎゅって私を優しく抱きしめてくれる。だから私も土方さんの胸に顔を押し付ける。この時間が何よりの幸せ・・・なハズなのに!


「土方さん・・・」
「何だ?」
「くさいです」
「・・・は!?」


私は顔をガバッと上げて土方さんに訴えた。何か今日たばこくさい!えっ何?今までの私は気づかなかっただけ!?でもフとした瞬間に急にたばこって匂うらしいし・・・。ってかたばこってこんなに匂ったっけ?何で今までの私気づかなかったのかしら!


「土方さん、たばこくさいです!」
「はァァァ?何を今更・・・」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「ったく・・・今度は何だよ」
「私の着物もたばこくさい・・・!」


いゃぁぁ!ショック!百歩譲って土方さんはいいよ。そりゃあたばこ吸ってるんだから。でも私からたばこの匂いするの可笑しいでしょ!?たばこ吸う人からしたら全然感じないんだろうけど。吸わない私からたばこの匂いがするなんて絶対嫌!死んでも嫌!


「ねぇ、土方さん」
「何だよ、まだ何かあんのか」
「禁煙するまで私の半径3メートル以内に近寄らないで下さい!」
「はァァァァァァァァ!?」


そう言って3日が経った。土方さんは渋々といった感じだけど頑張ってくれてるみたいだ。(そんなに私にくっつきたいのかしら!きゃ!)前と比べてたばこを吸う回数が減った。まぁ、減っただけだけど。でも普段あんなにニコチンを摂取してた人だもの。その量が減ったら・・・。今日も陰から覗いて土方さんを観察する。あちゃー・・・ただでさえキレやすい土方さんだもんね。いつもより余計キレさが増している。あぁっ、今にもホラ!山崎さんが被害に合ってるるるるるる・・・!


さん」
「ひっ!あっ・・・総吾くんか」
「こんなとこで何してるんですかィ?」
「ん、ちょっと土方さんの様子をね・・・」


陰から覗いているところを後ろから総吾くんが声をかけてきた。いつも急にひょっこり現れるんだから!でも何だかんだ言って私と総吾くんは仲が良い。いつも色々相談にも乗ってくれるし、困ってる時は必ず助けてくれる。


「土方のヤロー珍しく頑張ってますぜ」
「うん、そうみたいだね」
「あり?嬉しくないんですかィ?」
「うーん・・・嬉しいんだけどね」
「だけど・・・何ですかィ?」
「何かムズムズするっていうか・・・」
「?」
「自分で言っといてアレだけど・・・土方さんにくっつけないの何かヤダ」


そう!(私のために)頑張ってくれてるのはすっごく嬉しい。もうトロトロに溶けちゃいそうなくらい嬉しい・・・んだけど何か物足りない。そう、それは毎晩行っていた土方さんにくっつく作戦(?)が実行出来ていないからだ。んー!!土方さんの傍に行きたいよぅ!でも自分から離れるって言っただけになかなか引けない。


「・・・さん、惚気はやめて下せェ」
「なっ!惚気じゃないよ!」
さんらしくねェ」
「んー・・・」
「いつもらしく思った通りに行動すりゃあ良いじゃないですか」


総吾くんのその言葉で目が覚めた!もういいや。自分勝手でも何でも、私が傍にいたいんだから!私が土方さんの隣にいたいんだから。私は全てをふっきって夜にまた土方さんの部屋を覗いた。


「土方さーん?」
?」


いつもより何だか疲れた顔をしている。きっと大好きなたばこをいつもより吸えてないからだ。ここ最近の土方さんの変な行動も(急に頭を壁に何回もぶつけたりとか)きっとストレスのせいなのね・・・可哀想に。私は走って土方さんにぎゅぅぅぅぅうと抱きついた。


「土方さん!」
「うぉっ!!?なん・・・」
「土方さん、もう禁煙なんかしなくて良いです!」
「はァ!?」
「私が土方さんにくっつけないなんて耐えられません!」
「・・・ったくバカだな、お前は」
「たばこの匂いは嫌ですけど・・・」
「(結局は嫌なのかよ)」
「でも、たばこ吸ってる土方さんは大好きですから!」







素敵なスモーカー
(俺はたばこが吸えねェ事よりに会えねーほうがよっぽど辛かったけどな)